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PUBLIC RECORD再アップロード対策2026-11-04 更新· 約12分 閲覧· 作成・監修 サラジムカンパニー対応チーム

流出動画の再アップロード対策|削除後に戻ってくる五つの経路と止め方

「削除しました」と返事が来て二週間後、同じ動画が別のアドレスに上がっている。申出が間違っていたわけではない。一度広まった動画は、すでに別のサーバーと誰かのスマートフォンに複製されている。ここから先に必要なのは、もう一度の削除ではなく遮断である。

ABSTRACT

消した動画が戻ってくる経路は五つある。同じサイトの別ドメインやミラー、同じ日に転載する自動収集サイト、ファイルを保存していた人、検索結果とサムネイル、メッセンジャーと共有リンクである。止め方は経路ごとに違う。ホスティング・CDNへの申出と反復侵害者への対応方針、顔とハッシュによる再検知、検索エンジンへの申請、公開チャンネルへの通報で切る。非公開のトークの中には届かない。終わらせるのは、記録を残しながら同じ手順を回し続けることである。

本稿は、e-Gov法令検索に掲載された情報流通プラットフォーム対処法、私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律、性的姿態撮影等処罰法の条文、総務省の検討会資料、米国著作権法の削除通知の規定、Google・Cloudflare・Telegram・StopNCII.org の公式ページを、2026年11月4日時点で確認したものである。

01二週間後、別のアドレスで戻ってくる

流出動画の相談で一番重いのは、最初の相談ではない。やっと申し出て「削除しました」という返事をもらい、少し眠れるようになった頃、友人から再びリンクが届く瞬間である。同じ動画が、題名だけ変えて、アドレスだけ変えて、ときには見たこともないサイトに上がっている。

多くの人は自分の申出が悪かったと考える。そうではない。申し出たアドレスの動画は実際に消えている。ただ、流出した動画は一か所にはない。再アップロードは失敗の証拠ではなく、最初から想定して備えるべき次の段階である。この記録では、消した動画がどの道を通って戻ってくるのか、道ごとに何で止めるのか、そして削除を遮断に変える順序を、日本の制度と海外サイトの実情に合わせて整理する。最初の削除の流れは性的な画像・動画が流出したときの削除手順に、広がった先の探し方は複製を全部見つける方法にまとめている。

02削除と遮断は別の作業

「削除完了」とは、そのアドレスからその動画が消えたという意味でしかない。誰かがダウンロードしたファイル、別のサイトが持っていった複製、メッセンジャーで回ったファイルまで消えるわけではない。一度ダウンロードされたファイルを全部回収する方法はない。これを先に認めることで、その後の計画が現実的になる。

そのため作業は二段階に分かれる。今見えている場所を消す削除と、再び上がった瞬間をつかまえて消し直す遮断である。削除は一度で終えられるが、遮断は動画が出てこなくなるまで同じ手順を繰り返す。再掲載の回数が減り、間隔が延び、最後には検索で見つからなくなる。それが現実的な終わり方である。

遮断ができるのは、再アップロードも結局は同じ動画だからである。題名やアドレス、画質や長さが変わっても、映っている人と場面は同じである。最初に消すときに元動画の特徴を基準値として残しておけば、次の複製が同じものかをすぐ照合できる。

03戻ってくる五つの経路

現場で出会う再アップロードは、大きく五つに分かれる。上げる主体が違うので、止める方法も違う。

経路どう戻ってくるかどう止めるか
同じサイトの別アドレスドメインやミラーを変えて同じ動画を再公開する運営者に加えてホスティング・CDNへ申し出る
自動収集サイト他所に上がった動画をプログラムで取り込む顔による全数検知でまとめて処理する
保存していた人ダウンロードしたファイルを後日上げ直す基準値と毎回照合し、記録を残す
検索結果・サムネイル元のページが消えても題名と画像が残る検索エンジンへの削除・更新申請
メッセンジャー・共有リンク公開チャンネルやクラウドのリンクで回るチャンネル・投稿・リンク単位で通報

再アップロード対応で特に多いのは一つ目と三つ目である。どちらも放置した日数だけ、さらに複製が増える。

04同じサイトの別ドメインは、上流へ

海外のアダルトサイトでよく見るのは、同じサイトがアドレスだけ変えて戻ってくる形である。一つのドメインが止まると似た名前の新ドメインを開き、同じデータベースをつないでミラーサイトを運営する。運営者だけに申し出ても、この繰り返しは終わらない。

そこで申出は、サーバーを貸しているホスティング会社、サイトの前段にあるCDN、ドメインの登録事業者へと上がっていく。サイトが Cloudflare を経由している場合、Cloudflare は中継のみのサービスではコンテンツをホストしておらず、ホストしていないものは削除できないとしたうえで、通報をサイト運営者とホスティング事業者に転送し、ホスティング事業者には配信元のIPアドレスを伝えるとしている。

つまり Cloudflare への通報は、それ自体で動画を消す手段というより、実際のホスティング事業者にたどり着くための経路と考えたほうがよい。CDN の後ろにある本当の置き場所が分かれば、次の申出はそこへ直接出せる。

米国の著作権法では、ホスティング事業者が責任を免れるには、要件を満たした通知を受けて速やかに削除または遮断すること、そして反復侵害者のアカウントを適切な場合に解約する方針を採用し、合理的に運用していることが条件になる。本人が自分で撮影した動画なら著作権に基づく通知が使え、同じ契約者が繰り返し上げる場合はアカウント単位の対応を求められる。

実務で効くのは、新アドレスが前のアドレスと同じ運営だと示す記録である。同じ動画番号、同じ画面構成、同じ投稿者名をアドレスごとに残しておく。運営者が窓口を持たないサイトの扱いは海外の違法サイトに載った動画を削除する手順に詳しい。

05自動収集サイトは同じ日に転載する

二つ目の経路は、人ではなくプログラムが運ぶ場合である。一部のサイトは、他所に上がった動画を自動で取り込んで自分のサイトに再掲載する。元の場所を消している間に、すでに複数のサイトが複製を持っていることがある。

この経路は一件ずつ追っても追いつかない。同じ時期に同じ動画が上がった先をまとめて見つけ、まとめて申し出る必要がある。問題は、自動収集サイトが題名を勝手に変えるため、キーワード検索では拾いきれないことである。サラジムカンパニーが写真2〜3枚で顔による検索をするのはこのためである。題名が何に変わっても、映っている人が同じなら見つけられる。

自動収集サイトは、同じ動画を同じ日に複数の場所へ同時に上げることが多い。一つ見つけたら、その周辺はすべて疑ってよい。同じ時期に上がった複製をまとめて申し出れば、一件ずつ消すより、再び現れる速さを先回りして整理できる。

ハッシュ登録の範囲

StopNCII.org は画像を端末の外に出さずにハッシュを作り、そのハッシュだけを参加企業と共有する。参加企業は投稿と照合し、一致すれば自社の規約に照らして確認する。ただし参加企業にしか届かず、切り抜きやフィルター、動画の一部切り出しで一致しなくなることがある。自動収集サイトが参加していることはまずない。

06保存していた人と、法律上の位置づけ

三つ目の経路が、本人にとって一番つらい。誰かが動画をダウンロードしておき、時間がたってから上げ直す場合である。ファイルは他人の端末の中にあり、先回りして消す方法はない。できるのは、上がった瞬間に早く見つけて消すこと、そして上げ直しが犯罪であることを記録に残すことである。

リベンジポルノ防止法は、撮影対象者が他人に見せるつもりのなかった性的な画像を、本人を特定できる形で不特定または多数の者に提供した場合、3年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金としている。盗撮などで作られた記録については、性的姿態撮影等処罰法が提供を3年以下の拘禁刑または300万円以下の罰金、不特定多数への提供や公然陳列を5年以下の拘禁刑または500万円以下の罰金とし、提供目的の保管も処罰する。

だから再アップロードを見つけるたびに、アドレス、発見時刻、画面、投稿者の情報を残す。この記録は次の削除申出の根拠になり、警察に相談するときにもそのまま使える。告訴するかどうかは本人と弁護士が決めることだが、その判断に必要な記録は最初から積み上げておく。

07検索結果とサムネイルの痕跡

四つ目の経路は動画そのものではなく痕跡である。元のページが消えても、Google 検索に題名とサムネイルが残っていれば、名前で検索した人は存在を知ってしまう。

Google はヘルプで、性的画像の削除リクエストについて、報告された画像と同じ画像を検出して Google 検索から削除するよう最善を尽くすと説明している。承認されれば、本人の名前や本人を特定できる語句を含む検索ではそのサイトが表示されなくなる。ただし別の語句では表示される可能性がある。

検索結果の整理は、元ページの削除と同時に進めてこそ効く。元ページが残ったまま検索結果だけ消しても、別の検索エンジンや別の語句で再び出てくる。元ページが消えても検索結果を放置すれば、痕跡が残る。

ページ自体はもう消えているのに説明文や画像だけ残る場合は、Google の古いコンテンツの更新で、ページの URL か画像リンクのアドレスを送って更新をリクエストする。手順はGoogle検索から自分の情報を消す方法にまとめている。

08メッセンジャーと共有リンク

五つ目は、メッセンジャーのチャンネルとクラウドの共有リンクである。Telegram は、チャンネル、グループ、ボットなどの公開コンテンツについては違法なものの削除依頼を処理するとしており、アプリの通報ボタンや削除依頼用のメールアドレスで、該当するリンクを添えて申し出る。チャンネル、投稿、リンクの単位でまとめて通報する。アドレスを発見時刻とともに一覧にしておけば、通報後に本当に消えたかを回ごとに確かめられる。

一方で Telegram は、非公開のチャットやグループは参加者の間だけのものであり、それに関する依頼は処理しないと明記している。招待制の部屋の中のファイルは、外から確認することも通報することも難しい。この限界ははっきり言っておく。現実的な対応は、非公開の部屋から出たファイルが公開の場所に上がる瞬間を逃さないことである。詳しくはTelegram に流出した画像・動画を削除させる手順を参照してほしい。

09国内の事業者に課される義務

国内のサービスは、海外サイトより再アップロードを止めやすい。法律が事業者側に動く理由を与えているからである。

制度内容再アップロードへの意味
情報流通プラットフォーム対処法(大規模事業者)削除の申出に対し、判断結果を7日以内に申出者へ通知する。削除基準を定めて公表する以前の申出記録を添えれば、同じ動画への判断を早く引き出せる
同法の責任の制限発信者に照会して7日たっても反論がなければ、削除しても事業者は発信者に対する賠償責任を負わない事業者が削除に踏み切りやすくなる
リベンジポルノ防止法の特例私的な性的画像なら、照会から2日たっても反論がなければ同じ扱いになる待つ期間が短くなる

大規模事業者の義務は2025年4月1日に施行され、総務省の資料では Google、LINEヤフー、Meta、TikTok、X などが指定されている。申出の受付窓口を設けて公表すること、自社の削除基準を公表し、それに沿って判断することも求められる。

ただし、7日以内の通知などの義務を負うのは指定された大規模事業者だけで、海外のアダルトサイトや転載サイトは含まれていない。そうしたサイトには、前に述べたホスティング、CDN、検索エンジンへの経路が今も中心になる。

実務では、最初に申し出たときの受付番号と内容を正確に残しておくことが大事である。同じ動画が再び上がったら、以前の申出記録を添えて同一の動画だと示す。

10遮断の手順を回し続ける

遮断は、次の六つの手順を回ごとに繰り返す作業である。要は三つ目にある。似て見える別人の動画を誤って通報すると、相手サイトとの信頼が崩れ、次の申出が遅くなる。同じ動画かどうかは最後に必ず人が確認する。

  1. 基準値の登録:顔写真、元動画のハッシュ値、題名のキーワード。
  2. 定期的な再検知:サイト、検索結果、メッセンジャーの公開チャンネル。
  3. 同一性の判定:同じ動画かを人が最終確認する。
  4. 削除の申出:サイト、ホスティング、CDN、検索エンジンの順。
  5. 削除の確認:申し出たかではなく、消えたかを確かめる。
  6. 回ごとの記録:アドレス、時刻、結果を報告書に残し、次の回は再検知から。

回の間隔は、動画が再び現れる速さに合わせる。最初の整理の直後は複製が残っている可能性が最も高いので細かく確認し、新しい複製が減るにつれて間隔を延ばす。回ごとに見つけたアドレス、申し出た先、実際に消えた時刻を同じ様式で残せば、どの経路がまだ生きているかが報告書ですぐ分かる。

再アップロードを見つけたとき

  • 通報する前に、アドレスと時刻が分かる形で画面を保存する。消えた後では作り直せない。
  • サイトや投稿者に直接連絡したり、コメントしたりしない。拡散のきっかけになる。
  • 削除してあげると言う相手にお金を払わない。投稿者本人や詐欺のことがある。
  • 確認のために動画を保存して友人に送らない。それ自体が複製になる。

サラジムカンパニー(SARAZIM LLC)は、最初の回に写真2〜3枚で顔認識による全数確認を行い、今広がっている場所を消し、元動画の特徴を基準値として残す。撮影物そのものは保管せず、照合に必要なメタデータとハッシュ値だけを記録する。次の回からは同じ基準値で914以上のプラットフォーム、検索結果、公開チャンネルを確認し、消えたことを確かめてから回ごとの結果報告書で伝える。代表は Palo Alto Networks 出身のセキュリティ専門家で、CISSP、CISM、CEH、OSCP、GIAC GASAE を保有している。月平均52,142件以上の削除、削除率98.2%は実績全体の数字であり、個別の結果を約束するものではない。

よくある質問

削除されたはずの動画がまた上がりました。最初の申出が悪かったのですか

多くの場合そうではない。申し出たアドレスの動画は消えている。戻ってきたのは、誰かが保存していたファイルや別のサイトが持っていった複製である。

一度広がった動画をネットから完全に消せますか

ダウンロードされたファイルまで回収する方法はない。現実的な目標は、公開の場所に上がるたびに早く見つけて消し、最後には検索で見つからない状態にすることである。

題名とアドレスが変わっても同じ動画だと分かりますか

映っている人と場面は変わらない。写真2〜3枚で顔による検索を行い、最初に残した基準値と照合し、最終判定は人が行う。

同じサイトがドメインを変えて上げ続けます

運営者に加えて、ホスティング会社、CDN、ドメイン登録事業者に申し出る。米国の事業者なら、本人が撮影した動画について反復侵害者への対応を求められる。

上げ直した人は処罰されますか

私的な性的画像を不特定多数に提供すればリベンジポルノ防止法で3年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金の対象になる。盗撮などの記録なら性的姿態撮影等処罰法も適用される。

国内のSNSならどれくらいで対応されますか

情報流通プラットフォーム対処法で指定された大規模事業者は、申出に対する判断結果を7日以内に通知する義務がある。削除そのものの期限ではない。

元ページは消えたのに検索にサムネイルが残っています

Google の古いコンテンツの更新でページや画像のアドレスを送り、更新をリクエストする。性的画像なら削除リクエストで同じ画像も探して削除するよう対応される。

監視を頼むには動画を送る必要がありますか

不要である。顔写真2〜3枚で検知し、撮影物は保管せず、照合に必要なメタデータとハッシュ値だけを記録する。

公開2026-11-04
最終更新2026-11-04
閲覧時間約12分

本稿は一般的な情報であり、法的助言ではない。結論は個々の事実関係、相手方や裁判所の判断によって変わり、特定の結果を約束するものではない。プラットフォームの方針や法令上の義務は変わるため、記載は掲載日時点で確認した内容である。本文中のサービス名はそれぞれの権利者の商標であり、サラジムカンパニー(SARAZIM LLC)はこれらと提携関係にない。サラジムカンパニー(SARAZIM LLC)は法律事務を取り扱わないため、法的助言が必要な場合は弁護士に依頼すること。

CASE INTAKE

消した動画が戻ってきたら、遮断を始めるとき

サラジムカンパニー(SARAZIM LLC)は写真2〜3枚で広がった先を探して消し、再アップロードされていないかを回ごとに確認する。動画を送る必要はなく、進行は確認した事実だけを回ごとの結果報告書で伝え、相談内容は担当者以外に共有しない。

すべての相談は匿名で行われます。