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PUBLIC RECORD削除業者と風評被害対策2026-11-04 更新· 約12分 閲覧· 作成・監修 サラジムカンパニー対応チーム

誹謗中傷の削除業者とは|依頼の範囲・法的根拠・費用・選び方

ネット記事や掲示板の書き込みを消したいとき、まず引っかかるのは「業者に頼んで本当に消えるのか」という点である。削除を決めるのはサイト側であり、事業者が扱えるのは探索、根拠をそろえた削除申出、監視という事務の部分である。ここでは日本の法令と各サイトが公表している条件に当てて、依頼できる範囲、動く根拠、費用の見方、契約前の確認項目を整理する。

ABSTRACT

この分野の作業は三つに分かれる。どこに何件あるかを把握する探索、各窓口の条件に合わせて出す削除申出、消えた後の再投稿の監視である。法が回答の期限を課しているのは総務大臣の指定を受けた大規模事業者だけで、申出を受けた日から7日以内に判断の結果を通知しなければならない。指定外のサイトには法定の期限がない。弁護士でない者が報酬目的で法律事務を業として扱うことは弁護士法で禁じられているため、どの工程を誰の名義で行うかが依頼の可否を決める。

本文の内容は、e-Gov 法令検索の原文、総務省が公表する削除申出窓口の一覧、情報流通プラットフォーム対処法ガイドライン等検討協議会、東京地方裁判所、警察庁、Google と StopNCII.org の公式の記載を、2026年11月4日に確認したものである。相場の金額、削除までの日数、他社の実績は、一次情報で確認できないため記載しない。

01削除を決めるのは誰か

インターネット上の投稿を消せるのは、その情報を記録しているサイトの運営者か、そのサイトを収容している事業者だけである。被害を受けた本人も、依頼を受けた事業者も、弁護士も、相手のサーバーから投稿を自分の手で消すことはできない。できるのは、消すべき理由を示して判断を求めることである。

だからこの業種の仕事は「削除」ではなく「削除が通る状態を作ること」で、三つの工程に分かれる。

  • 探索。対象が何件、どのサイトにあるかを特定し、URL とスレッド名、レス番号まで落とした一覧を作る。
  • 削除申出。各サイトが公表している受付方法に合わせ、侵害された権利と理由を示して出す。
  • 監視。削除後の再投稿と、転載先での再出現を継続して確認する。

三つの工程のうち、依頼で差が出るのは探索と監視である。申出の文面は公開された書式に沿えば大きくは変わらないが、転載先を見落とせば、消した件数がいくら多くても検索すれば出てくる状態が残る。削除後に同じ内容が別の URLで戻ってくることも多く、監視のない作業は数週間で元に戻る。

注意

判断するのがサイト側である以上、結果を約束できる者はいない。確認できるのは、申出が受け付けられたこと、回答が来たこと、対象の URL が開けなくなったことの三つだけである。この三つを検証できる形で残すかどうかが、依頼先を分ける。

02扱う対象と使う根拠

同じ「消したい」でも、通る理由と窓口が違う。先に切り分けるのは文面のためではなく、窓口が違うからである。

対象主に使う根拠詳細
流出した画像・動画私事性的画像記録法、著作権、各社の同意のない性的画像の規定流出画像・動画の削除手順
ディープフェイク各社の加工・合成メディアの規定、名誉毀損ディープフェイク削除の実務
掲示板・口コミの中傷名誉毀損・侮辱、各サイトの削除基準誹謗中傷投稿の削除手順
個人情報の晒し各社の個人情報に関する削除方針検索結果からの削除
企業への風評信用毀損・業務妨害、口コミの規定企業の風評被害対策

名誉毀損は、示された事実が本当かどうかにかかわらず成立しうる。ただし公共の利害に関する事実で、目的が専ら公益を図るためで、真実の証明があれば罰せられない。企業への書き込みでは「事実なら消えない」場面が増えるのはこのためである。その代わり、虚偽の風説で信用を傷つけた場合は信用毀損として別の根拠が立つ。

自分で撮影した写真や、有料で提供していた動画が無断で転載された場合は、名誉毀損の筋より著作権の筋のほうが早いことがある。権利の存在を示しやすく、各社の著作権の受付が独立しているためである。考え方は有料コンテンツの流出に分けて書いている。

事実を示さずに公然と人を侮辱した場合は侮辱に当たり、1年以下の拘禁刑もしくは30万円以下の罰金、または拘留もしくは科料が定められている。具体的な事実を含まない罵倒も、削除基準の上では対象になりうる。どの罪に当たるかを申出で決めつける必要はないが、どの言葉が問題かは原文のまま引用する。

03サラジムカンパニーの進め方

サラジムカンパニー(SARAZIM LLC)は、削除申出に必要な事務と監視を扱う。最初の作業は件数の確定である。本人が見つけた URL だけを対象にすると、転載先が残ったまま終わる。同社は顔認識による探索を扱い、本人の写真2枚から3枚を基準に、どのサイトに同じ人物の記録が出ているかを洗い出す。検索語では届かない転載先を拾うための工程で、考え方は複製の全数把握に書いている。

監視は撮影物そのものではなく、メタデータとハッシュ値で行う。撮影物は保管せず、照合に使う値だけを記録し、個人情報は作業完了後に約款に従って破棄する。案件ごとに担当を1名に固定し、受付番号と各サイトの回答を含む報告を出す。代表はパロアルトネットワークス出身のセキュリティ専門家で、CISSP、CISM、CEH、OSCP、GIAC GASAE を持つ。

公表している指標は、月平均削除52,142件以上、対応プラットフォーム914個以上、削除率98.2%である。この種の数字は母数と期間を確かめて読むべきもので、個別の案件の予測ではない。

担当を一人に固定するのは、却下の理由と過去の受付番号を同じ人が把握していないと、再申請のたびに一から説明し直すことになるからである。報告は、申出の日付、受付番号、回答の原文を並べた一覧の形で出す。

04情プラ法が課す期限

削除申出が制度として動く根拠は、プロバイダ責任制限法を改正・改称した情報流通プラットフォーム対処法である。総務大臣の指定を受けた大規模事業者には、手続の義務が課される。総務省の一覧には、YouTube の Google LLC、LINEヤフー、Meta Platforms、TikTok、X Corp.、ドワンゴ、サイバーエージェント、爆サイ.com の運営会社、Pinterest の9社が載っている。

義務内容依頼側の使い方
申出方法の公表電子的に申し出られ、受付日時が申出者に分かる方法公表された窓口以外を前提にした説明を排除できる
調査申出があれば遅滞なく調査する受理された事実を確かめる
結果の通知申出を受けた日から7日以内に判断と理由を通知回答がなければ、申出が出ていない可能性を疑う
例外過去に同じ内容の申出があったときは通知しなくてよい同じ文面の出し直しは避ける

指定事業者は、専門的な調査を担う侵害情報調査専門員を選ぶ義務を負い、自ら定めて公表した削除基準に従う場合に限って削除できる。申出の文面を、その事業者の削除基準の言葉に合わせて書くのはこのためである。発信者の意見を聴く場合など一定の場合は、7日以内にその旨だけを知らせ、判断の後に結果を通知すればよいことになっている。

受付日時が申出者に分かる仕組みは、法律が窓口に求めている条件の一つである。送信後の確認画面や受付メールは必ず保存する。7日の期限も、後から督促するときの根拠も、すべて受付日時から数える。

指定外のサイトには法定の期限がない。代わりに法律は、サイトが発信者に削除への同意を照会し、照会から7日たっても反対がなければ、消しても責任を負わない仕組みを用意している。性的な画像の場合は私事性的画像記録法の特例で、この期間が2日に短くなる。性的な記録であることを明示して申し出る意味は、ここにある。

05削除と検索結果の非表示は別物

相談でもっとも誤解が多いのがここである。検索結果から消えることと、元のページが消えることは、まったく別の結果になる。

区分何が起きるか残るもの
原文の削除サイト側が投稿そのものを消す第三者の控えや転載先
検索結果からの非表示検索結果ページに出なくなる元のページ。直接の URL では開ける

Google 自身が、Google 検索の結果からしか削除できず、サイトから消すにはサイトの所有者に連絡する必要があると説明している。だから順序が決まる。先に原文の削除を取りにいき、取れない場合や時間がかかる場合に、並行して検索側を申請する。検索からだけ消して終わりにすると、直接リンクで共有された時点で元に戻る。経路の使い分けはGoogle検索から情報を消す方法にまとめている。

Google で消えても、Bing など別の検索サービスには同じページが残る。検索側の申請はサービスごとに出し直す必要があり、どのサービスに出したかを報告に分けて書かせる。

06費用は金額より構造で見る

削除費用の相場を示す公的な統計はない。そのため本稿では金額を書かず、見積りの構造を見る方法を示す。同じ金額でも、構造が違えば負担がまったく変わる。

費用の項目何に対する対価か確認する点
着手金探索と申出の準備削除されなかった場合に返るのか
成功報酬削除の実現何をもって成功とするかが書かれているか
件数単価対象1件あたりの作業同じページの複数の投稿を1件と数えるか
期間課金監視と再投稿への対応作業期間と無償対応期間が分かれているか

もっとも確認が必要なのは成果の定義である。削除の実現を成果とする契約は、達成できなかった分の精算方法まで書かれていなければ条項として機能しない。公式フォームへの申出そのものはほとんどのサイトで無料で、費用は探索、一覧の作成、書式の作成、監視という工数に対して払うものである。自力の範囲は削除は自分でできるかに書いている。

見積りを比べるときは、金額を並べる前に、対象件数、工程、成果の定義、精算方法の四つを同じ条件にそろえる。「業界の相場は◯◯円」という説明は出所を確かめられない。件数を数えないまま出た見積りは、件数が増えたときの扱いが書かれているかを必ず確認する。

07弁護士法が引く線

日本でこの業種を調べる人がもっとも気にする点である。弁護士法は、弁護士でない者が報酬を得る目的で、法律事件について代理や和解などの法律事務を扱い、またはその周旋をすることを業とすることを禁じている。違反には2年以下の拘禁刑または300万円以下の罰金が定められている。他人の権利を譲り受けて、その権利の実行を業とすることも禁じられている。

この線は依頼者を守るためのものでもある。名義と代理の扱いは窓口ごとに違い、本人確認の書類を求める窓口もある。事業者が作るのは一覧と書式の下書きまでで、提出は本人の名義で行う、あるいは弁護士が受任して出す、という分け方を最初に説明できるかどうかを見る。

この線は依頼者を守るためのものでもある。名義のない申出や、権限の確認できない代理人からの申出は、受付の段階で止まることがある。事業者が作るのは一覧と書式の下書きまでで、提出は本人の名義で行う、あるいは弁護士が受任して出す、という分け方が説明できるかどうかを見る。

注意

問い合わせの段階で一つ聞けば足りる。「最終的に誰の名義で、どのサイトに、どの受付から出すのか」である。具体名が出てこない相手は工程を設計していない。サラジムカンパニー(SARAZIM LLC)は法律事務を取り扱わないため、交渉と裁判手続は弁護士の領域として切り分けて示す。

08任せてはいけない兆候

断る判断は、契約前の数分で決められる。次のいずれかが出たら、その時点で止める。

  • 完全削除を保証する。判断するのはサイト側で、保証できる立場の者はいない。
  • 非公開のルートがあると言う。指定事業者の窓口は総務省が一覧で公表しており、誰が出しても同じ窓口に入る。
  • サイトの内部に働きかける、情報を取ってくるといった、不正なアクセスをうかがわせる説明をする。
  • 作業前に全額を先払いさせ、未処理分の精算方法を書面にしない。
  • 受付番号も回答文も出さず、画面から見えなくなったことだけを成果とする。
  • ハッシュ登録を代わりに行うと言う。StopNCII.org はハッシュを本人の端末で作り、写っている本人からしか受け付けない。

急がせる理由を件数の一覧で示せない相手も同じである。急ぐ必要があるのは、拡散の速さや脅迫の有無といった事情があるときで、それは一覧と日付で説明できる。

削除できないと言いながら、自社で用意した記事で検索結果を押し下げる提案をされることもある。原文には触れておらず、押し下げが止まれば元の順位に戻る。元のページがどう扱われるのかを別に確認する。

09契約書と報告書で確認する項目

削除は相手の判断に左右される作業だからこそ、何をもって履行とするかが書かれていない契約は、後から必ず争いになる。

契約前と報告時に確かめること

  • 業務の範囲。対象の URL が特定され、件数の上限が書かれているか。
  • 成果の定義。申出の提出までか、削除の実現までか。
  • 作業期間と、無償で対応する期間が分かれているか。同じ内容の再投稿を含むか。
  • 未処理分の精算方法。
  • 名義。申出を誰の名義で出すのか。
  • 資料の保管期間と廃棄の時期、再委託の有無。
  • 報告に、申出日、受付番号、回答文、却下理由の原文、未処理の件数と理由が載るか。

資料の廃棄は、口頭の確認では残らない。保管期間と廃棄の時期を条項に書き、作業が終わったら廃棄を求める通知を書面で出して、その回答を記録する。性的な記録を含む案件では、ここが最後の作業になる。

指定事業者に出した案件なら、申出から7日以内に判断の通知が来る。1か月たっても回答の記載がない報告は、申出自体が出ていない可能性を確かめる材料になる。依頼先を途中で変えるときは、一覧、受付番号、回答文、提出した書式の控えを回収してから切り替える。窓口のないサイトには、ガイドライン等検討協議会が公開する名誉毀損・プライバシー関係書式を使う。

10事業者ができないこと

次の三つは、削除の事務を扱う事業者の範囲の外にある。

  • 発信者の特定。裁判所での発信者情報開示命令などの手続による。東京地方裁判所は、この手続で投稿記事の削除を求めることはできず、削除を求めるなら保全命令の申立て等によると説明している。手順は匿名の投稿者を特定する手順に書いている。
  • 刑事手続。告訴や被害届は本人または弁護士が行う。警察庁の全国統一のオンライン窓口から相談できる。名誉毀損と侮辱は告訴がなければ起訴できず、告訴は犯人を知った日から6か月を過ぎるとできない。
  • 訴訟と交渉。削除の仮処分、損害賠償請求、相手との交渉は弁護士の領域である。

弁護士に移すかどうかは、各窓口に申出を出し切っても動かないサイトが残ったとき、投稿者を特定して損害賠償を求めたいとき、相手から反論が来て交渉の状態になったとき、同じ投稿者の書き込みが続いて差止めが必要なときに考える。告訴を考えているなら、6か月の期間を削除作業と並行して管理する。

事業者ができるのは、そこまでに作った一覧、受付番号、回答文を、弁護士にそのまま引き継げる形で渡すことである。逆に、相談の前に投稿者へ直接連絡して削除を求めると、記録が消される、別の場所に転載されるといった展開になりやすい。最初に決める順序は一つで、証拠の固定を先に済ませてから削除を動かす。

よくある質問

業者に頼めば必ず削除できますか

できない。削除を判断するのはサイト側である。事業者が扱えるのは探索、根拠をそろえた申出、監視という事務で、確認できるのは受付、回答、URL が開けなくなったことの三つである。

削除費用の相場はいくらですか

相場を示す公的な統計はない。見積りは着手金・成功報酬・件数・期間の構造と、未処理分の精算方法で比べる。公式フォームへの申出そのものはほとんどのサイトで無料である。

削除代行は弁護士法違反になりませんか

弁護士でない者が報酬目的で法律事務を業として扱うことは禁じられ、違反には2年以下の拘禁刑または300万円以下の罰金がある。誰の名義でどの窓口に出すのかを契約前に確かめる。

申出から何日で回答が来ますか

総務大臣の指定を受けた事業者は、申出を受けた日から7日以内に判断の結果を通知しなければならない。指定外のサイトには法定の期限がない。

検索結果から消えれば十分ですか

十分ではない。Google が消せるのは検索結果だけで、元のページは残る。直接リンクで共有されれば開けるため、原文の削除を先に取りにいく。

投稿者を特定してもらえますか

できない。特定は発信者情報開示命令などの裁判手続で、弁護士に依頼する。東京地方裁判所は、この手続では投稿記事の削除を求められないとしている。

性的な画像だと手続は変わりますか

変わる。私事性的画像記録法の特例で、サイトが発信者に削除への同意を照会してから責任を負わずに消せるまでの期間が2日になり、通常の7日より短い。

提供した画像はいつ消えますか

契約書で保管期間と廃棄の時期を決める。サラジムカンパニー(SARAZIM LLC)は撮影物を保管せず、監視はメタデータとハッシュ値で行い、個人情報は作業完了後に約款に従って破棄する。

公開2026-11-04
最終更新2026-11-04
閲覧時間約12分

本稿は一般的な情報であり、法的助言ではない。結論は個々の事実関係、相手方や裁判所の判断によって変わり、特定の結果を約束するものではない。プラットフォームの方針や法令上の義務は変わるため、記載は掲載日時点で確認した内容である。本文中のサービス名はそれぞれの権利者の商標であり、サラジムカンパニー(SARAZIM LLC)はこれらと提携関係にない。サラジムカンパニー(SARAZIM LLC)は法律事務を取り扱わないため、法的助言が必要な場合は弁護士に依頼すること。

CASE INTAKE

どこに何件あるのかを、先に確定する

サラジムカンパニー(SARAZIM LLC)は、顔認識を用いた探索、対象一覧の作成、各窓口の受付条件の確認、書式の下書き、受付番号と回答を含む報告、再投稿の監視という事務の部分を扱う。どの工程を誰が行うかは、契約前に工程単位で示す。相談内容は外部に出さない。

すべての相談は匿名で行われます。